毎日暑すぎてしんどいですね!!みなさん元気にしていますか?
今日はCO2ナルコーシスについてお話しようかと思うのですが、なんと私がCO2ナルコーシスを取り上げるのは2回目!!
なんと112回国家試験にCO2ナルコーシスの問題が出たのですよ!!112回国家試験の行われる前に、実は私CO2ナルコーシスの記事を書いてまして・・・
ぜひこの記事も読んでほしいなと思うのですが・・・。
私この記事の中で「CO2ナルコーシスはあまり国家試験に出ない」って書いてて・・・
そしたらななななんと112回国家試験で必修問題に抜擢されているというミラクルが起きてて!!!それだけでもびっくりなのだけれど・・・
112回国家試験を受けた知り合いたちは一同に「CO2ナルコーシスってなんなん!」って怒ってて・・・。
必修問題に出題されるくらいメジャーな病態に格上げされたのかもしれません(笑)
だけれど、私が病棟勤務していた〇年前でもCO2ナルコーシスの患者さんは割といたからね。現場に出てからも大活躍すること間違いないので、しっかり押さえておきましょう!
112回 午前24問
CO2ナルコーシスの症状で正しいのはどれか
1.咳嗽
2.徐脈
3.浮腫
4.意識障害
どうでしょう。正解は4.意識障害なのですが、答えられましたか??
CO2ナルコーシスとは
CO2ナルコーシスがなんぞやと言うと、慢性的に酸素と二酸化炭素の交換がうまくできていない人が、ちょっと呼吸状態が悪くなったからといって、高濃度の酸素を投与したら、よけいに呼吸状態が悪くなった・・・という感じ。なにそれ??って思うよね。
前回のブログを読んでくれた人は分かってくれたと思うけど、呼吸ってどうやってしているか説明できる?
呼吸中枢ってどこにある?
答えられますか?
人間の呼吸をつかさどっているのは延髄です!首のとこらへんにある人間の大事な所ね!
では延髄が何を感知して呼吸を調節しているかと言うと、
健常者→血中の二酸化炭素濃度
COPDの人→血中の酸素濃度
ここむちゃくちゃ大事!!健常者の呼吸中枢は、体に二酸化炭素が溜まってくると、呼吸しなきゃ!!という指令を延髄から出します。眠くなってきたときに、あくびが出て呼吸が促されるっていうあれね!
しかーし!!慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方々はもともと血中の二酸化炭素濃度が高めなので、血中の二酸化炭素濃度の上昇に対して敏感に反応できない。なのでCOPDの患者さんたちの延髄は血中酸素濃度が低下したら呼吸を促そうと健常者とは違う感度で働いている。
そんなCOPDの患者さんたちが調子が悪くなってちょっと呼吸状態が悪いときに、やみくもに酸素を投与するとどうなる????呼吸状態が悪いにも関わらず、酸素が投与されたことで延髄が「血中酸素濃度が上昇してきてる。じゃあ呼吸はあんまりしなくて良いね」って判断して、呼吸をするのを最悪辞めちゃうんだよ!!!恐ろしいでしょ!最悪呼吸停止の状態に陥ります。なので、慢性閉塞性肺疾患の患者さんが軽度の肺炎なんかで入院してきたら・・・きっと医師は酸素投与量の上限を決めていたり(私が良く受けていた指示は経鼻で3L/分が上限だった)維持すべき酸素飽和度を低めに設定していたり(酸素飽和度88%未満でDrコールとか)入院中はSpO2モニター装着の指示を出していたりするよ。とっても大事な指示だからCO2ナルコーシスはしっかり理解しておいてね。
CO2ナルコーシスの症状
ということで、どんな症状が出るのかと言うと
・頻脈
・発汗
・傾眠
・不穏
・意識障害
・血圧上昇
特に傾眠とか意識障害が出てくるとかなり要注意な状態!血中の酸素濃度と二酸化炭素濃度は血ガスを取らないと分からないので、夜間であれば当直医にコールしても良いくらい!看護師の判断だけで改善できる病態では無いので、患者さんの様子、症状をしっかり観察して、必要に応じて医師に診察依頼しましょう!!
まとめ
CO2ナルコーシスについて理解できましたか?冒頭で紹介した過去記事も参考にしていただき、ぜひ理解してほしい病態なので、しっかり復習しましょうね!!!
質問、ご意見なんでもどうぞ!mailto:caipingye60@gmail.comまでお気軽に連絡くださいね。下のコメント欄を使用していただいても大丈夫です。国家試験対策で困っていることがあれば、この場で悩みを共有しましょう!!!!