今日は血小板について解説していこうと思います!!某アニメを見ている方もいるかもしれないですが、私はあのアニメが大好きです!!解剖生理を楽しく詳しく理解できるのでとってもおすすめですよ!!!
106回 午後78問
出血傾向を把握するために重要なのはどれか。2つ選べ。
1.血糖値
2.血清鉄
3.血小板数
4.アルカリフォスファターゼ値
5.活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
この問題、割と簡単に解く方もいるかもしれませんが、正解して終わりではないですね!!
1~5の項目をすべて簡潔に説明できますか?そこまで勉強して始めてこの問題を解いたことになるんですよ!!
今回は血小板についてお話しするので輸血については過去記事のこちらをぜひご覧ください!
血小板
血小板とは巨核球が壊れてできた細胞のかけらです。つまりとっても小さいんです。役割はもちろん血を固めること!この血小板について覚えて欲しいことは・・・
・末梢血1ミリリッポウメートルあたり15万~35万個存在する
・直径2~5マイクロメートルほどで核は無い
・血小板血栓(一次血栓)の形成
これは必修問題レベルなので必ず覚えてください!!
そして余談なのですが・・・血小板って何色をしてると思います?赤血球はもちろん赤色。白血球は白というよりかは透明。では血小板は・・・黄色なんですよ!まっ黄色ってわけじゃないけど、透き通った濃いめのレモンジュースをちょっと褐色にさせた感じの色をしているんですよ!!
問題解説
では選択肢が5つあるのでそれぞれどんなものか勉強しましょう!
・血糖値
これは割とメジャーかな?!血液中の糖分の値ですね!食後に上昇するし空腹時には低下するやつです。基準値は空腹時で80~100mg/dlです。
・血清鉄
これは女性なら体感で感じる人もいるかもしれませんね。ヘモグロビンの構成成分でいわゆる貧血の指標になるものです。基準値は男性で54~200マイクログラム/dl、女性で48~154マイクログラム/dlです。
・血小板数
これがこの問題の一つ目の答えですね!出血傾向を知るためには血の固まりやすさを知らなければいけないですからね。
・アルカリフォスファターゼ値
この言葉で???となり、分からないのに選択するというミスはしてはいけないですよ!これは採血の項目でALPと表記されるものです。消化管で作られる酵素で肝臓で処理されて胆汁中に排泄されます。胆汁の流れが悪くなったり、肝臓の機能が低下すると血液中のALPが上昇します。
もうこの説明で拒絶反応が出てる人がきっといますよね?!なので最低限
アルカリフォスファターゼ=ALP=肝機能が悪くなったら上昇
これだけは必ず頭の中に入れておいてね!!
・活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
これも???となる人がいるかもしれません。この問題のもう一つの正解がこれなんですが、これを理解するためには血液凝固について理解する必要があります。しかし話が長くなるので血液凝固についてはまた別の機会に説明します。まずは活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)=血液凝固に関わる検査だということを記憶してくださいね!
ということでこの問題の答えは3と5ということになります。
間違っても問題文をしっかり読まずに1つしか回答しなかったなんてことが無いよう気をつけましょうね!!
まとめ
今回は血小板について学びましたがいかがでしたでしょうか。ここで紹介した知識は必修問題レベルなのでしっかり押さえておきましょうね!!
質問、ご意見、なんでもどうぞ!お気軽にメールをくださいね!!mailto:caipingye60@gmail.com質問お待ちしています!!
私の3種の神器のひとつ!長年の相棒です!
看護師・看護学生のためのレビューブック 2025 [ 岡庭 豊 ] 価格:6,930円(税込、送料無料) (2024/6/22時点) 楽天で購入 |