前回、前々回とヘビーな内容だったので、久々にさくっと過去問解説しまーす!!
タイトル通りシクロフォスファミド(エンドキサン)についてです!
これ今年(112回)国家試験に出題されていてね・・・私としてはもうビックリ!!
なんでって、こんなマニアックな問題解ける学生さんいる?!?!って思ったよ!!
シクロフォスファミドと聞いてこれが抗がん剤だと分かるだけでもすごいと私は思うけどなあ。どういう問題だったかと言うと・・・
112回 午後50問
シクロフォスファミドを投与している患者で注意が必要なのはどれか。
1.緑内障
2.間質性肺炎
3.歯肉の肥厚
4.出血性膀胱炎
これ分かる人いる?!
血液腫瘍内科の看護師にとっては常識だけれど、国家試験に出てくるような問題じゃないよな・・・って思っちゃったよ!(どの立場でものを言う・・・笑)
これ正解は4.出血性膀胱炎です。
これは理屈とか抜きにして、もう知っているかどうかの知識量の問題です。
一般的な抗がん剤の副作用
・悪心、嘔吐
・骨髄抑制
・発熱
・脱毛
このあたりが答えられれば学生さんレベルでは十分と思います。
そこからもうひと越え!
シクロフォスファミドという抗がん剤は商品名はエンドキサンというものになります。
このエンドキサンという抗がん剤に特徴的な副作用が出血性膀胱炎なのです。
臨床ではエンドキサン投与による出血性膀胱炎を防ぐ目的でウロミテキサンという薬剤をエンドキサン投与の同時刻・4時間後・8時間後で投与するプロトコールが組まれている施設が多いかと思います。これを理解しないまま血液腫瘍内科の新人看護師さんが、エンドキサンとウロミテキサンの時間を守らずに投与してリスクレポートを書くなんてことがたまに起きます。
まとめ
血液腫瘍内科ナースの間ではエンドキサン=出血性膀胱炎という知識は常識なのですが、国家試験に出るとは!!血液腫瘍内科も偉くなったもんだ!!(どの立場で言う!!)
なのでこの問題わけわからんと感じた人は正常なリアクションです。これを知ってるよっていう学生さんがいたらもう立派!それくらいのつもりで頭の片隅に入れておいてくださいね!
シクロフォスファミド(エンドキサン)の副作用は出血性膀胱炎だよ!!
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