貴重な貴重な夏休みの時間!みなさんしっかり勉強していますか?
今日は白血球について語ります!!元血液内科の看護師としてはもうたまらなくテンションの上がる分野なのですが、みなさんはいかがですか?
それでははりきっていきましょう!!
112回 午前11問
健康成人の白血球の中に占める割合が高いのはどれか
1.単球
2.好酸球
3.好中球
4.リンパ球
どうでしょう!即答できますか?
答えは3です。それだけでこの問題は終わりません!!
それぞれどんな役割のある細胞で、どれくらいの数あるのか、答えられてこそ、この問題をクリアしたことになりますよ!!これから詳しく見ていきましょう!!
苦手と感じている人は 抗原→ばい菌 抗体→兵士 貪食→食べるに置き換えて読んでみてね!
好中球
・白血球中の65%を占める
・炎症部位や感染局所に向かい、細胞を貪食する
・寿命は1週間だが、大半は骨髄中にあり、末梢血に出てからの寿命は数時間
最初に紹介したいのが好中球!!私は白血球の中で一番好中球が大好き!
(なんの話?!)
体が細菌に侵入されると、一番初めにそこへ駆けつけて細菌を食べてくれるのが好中球なのだ!!つまり免疫において肝心要の好中球様なのです!骨髄移植をすると好中球ゼロの期間があるけれど、それを乗り越えて好中球が採血結果で出現するともうテンションが上がるもんです(血液内科あるある)
好酸球
・白血球中の3%を占める
・ヒスタミンを中和して抗ヒスタミン作用を示す
・侵入する寄生虫を攻撃する
・喘息などのアレルギー疾患で増加する
好酸球で知っておいてほしいのはアレルギー疾患で増加するってところかな!子育て経験がある人なら馴染みがあるかも!子供の鼻水の原因が、感染症によるものかアレルギーによるものかを調べるのに、鼻水の中に好酸球がいるかどうかを調べる検査!この検査からもわかるように、アレルギー疾患では好酸球が増えます
単球
・白血球中の5%を占める
・白血球のうちで一番大きい
・組織に出るとマクロファージに分化する
・侵入してきた異物などを貪食して抗原提示細胞として働く
単球で知っておいてほしいのは、マクロファージになるということね!マクロファージも好中球と同じように細菌などを貪食するんだけど、それだけで終わらない!細菌を食べて他の攻撃する白血球たちに「こんな細菌が侵入してきたぞ」ってお知らせ機能(抗原提示)も持っている!すごい!
リンパ球
・白血球中の25%を占める
・Bリンパ球とTリンパ球に大別される
・Bリンパ球は抗原と出会うことで形質細胞(抗体を作る細胞)になる
・Tリンパ球はキラーT細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞になる。
・キラーT細胞は抗原を直接攻撃する
リンパ球といったら形質細胞だね!Bリンパ球が抗原と出会うと抗体を作る細胞になっちゃうのよ!!人間の体ってすごいよね~!!免疫って本当におもしろい!!
まとめ
白血球に限らず、血液データに関わる問題って、苦手意識の高い学生さんは多いのではないでしょうか。やはり数値的なものを覚えないと解けないですからね。今回紹介した白血球のさらに細かい分類である好中球や好酸球などの数値を国家試験対策として覚えましょうとは言いません。ざっくりどれにどんな役割があってどれくらいの割合で存在しているのかを知っていれば十分だと思います。しかし、白血球に限らず、生化学などの一般的採血データのおおよその基準値は学生さんでも覚えておく必要があります!国家試験でいうなら状況設定問題でも必要な知識になりますしね。現場に出てからは毎日採血データを見ることになるので、嫌でも覚えてしまうんですけどね・・・なので、学生のうちにしっかり頭に入れておきましょう!!
頑張れ看護学生さん!ここが踏ん張りどころですよ!!!
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